ユニフォームを考える際「どんな色にするか」は、意外と後回しにされがちです。
ロゴを入れるかどうか、機能性は十分か、コストは予算内に収まるか。
そうした検討の最後に「で、色はどうしますか?」という流れになることも少なくありません。
しかし実は、ユニフォームにおいて色の選定は極めて重要な要素です。
色は、言葉よりも早く、強く、そして無意識のうちに人の印象や感情に影響を与えます。
今回は、ユニフォームの色が持つ心理的効果と、効果的な色選びのポイントについて解説します。
ユニフォームの色は「最初に伝わるメッセージ」

色が人の印象に与える影響は、想像以上に大きなものです。
ここでは、ユニフォームの色が果たす役割について考えていきます。
言葉を使わずに企業の第一印象を決定づける
人は、相手を認識する際、まず「形」よりも先に「色」を捉えると言われています。
つまりユニフォームの色は、企業の第一印象、ブランドの空気感、働く人への信頼感を、言葉を使わずに伝えるメディアなのです。
どれだけ理念や想いを語っても、色の印象がズレていれば、無意識のレベルで違和感が生まれてしまいます。
だからこそ「コーポレートカラーを入れるかどうか」だけでなく、対外的にどう見られたいのか(アウターブランディング)という視点が欠かせません。
ユニフォームの色は、企業のメッセージを視覚的に発信する最も強力なツールの一つなのです。
コーポレートカラーとアウターブランディングの関係
もちろん、コーポレートカラーは非常に重要です。
企業の歴史や理念が詰まった色をユニフォームに反映させることは、一体感や誇りを生む効果があります。
ただし、コーポレートカラーを「そのまま全面に使うこと」が必ずしも最適解とは限りません。
例えば、ロゴカラーとして使う、パイピングやステッチで取り入れる、インナーやアクセントカラーに落とし込む、など、使い方によって印象は大きく変わります。
重要なのは「自社らしさ」と同時に顧客や社会からどう見られたいかを色で設計することです。
色が与える代表的な心理的効果

ユニフォームでよく使われる色には、それぞれ特有の心理的効果があります。
ここでは、代表的な4色の効果と適した業界を表でご紹介します。
| 色 | 心理的効果 | 与える印象 | 適した業界・業種 |
|---|---|---|---|
| ネイビー | 信頼感・知性・プロフェッショナル | 落ち着き、清潔感、誠実さ、「きちんと感」と「今っぽさ」の両立 | 運送・物流、製造業、接客・サービス業 |
| グレー | 先進性・洗練・ニュートラル | クリーン、知的、都会的、ジェンダーニュートラル | スタートアップ、IT企業、先進的な企業 |
| ベージュ | 親しみやすさ・調和・やわらかさ | 安心感、温かみ、威圧感がない、和の印象 | 観光・宿泊業、介護・福祉、地域密着型サービス |
| ブラック | 革新性・強さ・唯一無二の存在感 | 圧倒的な存在感、「他と違う」という印象 | アパレル、美容、クリエイティブ業界 |
ネイビー:信頼が求められる現場に最適
ネイビーは、多くの業界で選ばれている定番色です。
落ち着きがあり、清潔感と誠実さを同時に感じさせます。
運送・物流、製造業、接客・サービス業など、信頼が求められる現場との相性が非常に良い色です。
また、スタイリッシュさも併せ持つため「きちんと感」と「今っぽさ」を両立しやすいのも特徴です。
ネイビーは時代を問わず支持される色であり、長期的に使用するユニフォームにも適しています。
グレー:先進的な企業イメージの演出に効果的
グレーは、主張しすぎず、それでいて古く見えにくい色です。
近年、先進的な企業やスタートアップでもユニフォームに取り入れられるケースが増えています。
クリーン、知的、都会的といった印象を与えやすく、他の色との組み合わせもしやすい万能カラーです。
「従来の作業着っぽさから脱却したい」という企業にとって、有力な選択肢になります。
また、ジェンダーニュートラルな印象も持つため、多様性を重視する現代の価値観にも合致します。
ベージュ:人との関係性を重視する業界に最適
ベージュは、人との距離を縮める色です。
威圧感がなく、安心感や温かみを感じさせます。
観光・宿泊業、介護・福祉、地域密着型のサービスなど、人との関係性が重要な業界と非常に相性が良い色です。
また、日本的な「和」や自然との調和を感じさせるため、海外からの評価も高い傾向があります。
特に、高齢者や子どもと接する機会の多い職種では、親しみやすさが重要な要素となります。
ブラック:差別化と個性を打ち出したい企業に
ブラックは、最も強いメッセージ性を持つ色です。
選び方を間違えると重くなりすぎますが、使いこなせば圧倒的な存在感を放ちます。
ブランド志向が強い企業、他社との差別化を図りたい業界、デザイン性を重視する現場では、非常に効果的です。
「この会社は、他と違う」という印象を、瞬時に伝える力があります。
特に、アパレル、美容、クリエイティブ業界など、感性や個性を重視する分野では、ブラックのユニフォームが強力なブランディングツールとなります。
色を効果的に活かすための設計ポイント

色の効果を最大限に引き出すためには、素材やオリジナルカラーの検討も重要です。
ここでは、色選びをさらに深めるポイントをご紹介します。
色は「素材」とセットで考えるべき理由
同じ色でも、生地の質感、織り方、光沢の有無によって、印象は大きく変わります。
例えば、ネイビーでもマットな素材なのか、微光沢のある素材なのかで「堅実」にも「洗練」にも振れます。
SHUTTLE WORKSのオリジナルユニフォームやモディフォームでは「色を軸にした生地提案」が可能です。
色のイメージに合わせて、最適な素材を組み合わせることで、初めて狙った印象が完成します。
例えば、信頼感を重視するならマットな質感、先進性を打ち出すなら適度な光沢感、といった具合に、色と素材の組み合わせで企業のメッセージを明確化できます。
オリジナルカラーという選択肢
一定数量を満たすことができれば、オリジナルカラーを作るという選択肢もあります。
既存色では表現しきれない世界観、ブランドの象徴となる色、他社と明確に差別化されたカラー。
これらをユニフォームに落とし込むことで「その会社らしさ」は一段と強くなります。
色は、最も再現性の高いブランディング要素のひとつです。
オリジナルカラーは、企業独自のアイデンティティを視覚的に表現する強力な手段となります。
SHUTTLE WORKSでは、企業のブランドイメージに合わせたオリジナルカラーの提案も行っています。
SHUTTLE WORKSが提案する色を軸にしたユニフォーム設計

色の心理的効果を活かしたユニフォームづくりには、戦略的なアプローチが必要です。
ここでは、SHUTTLE WORKSの色選びの考え方をご紹介します。
企業のメッセージを視覚化する色の設計
SHUTTLE WORKSでは、色を「装飾」ではなくメッセージとして設計することを大切にしています。
現行ユニフォームの課題や製作目的、運用状況などについて詳細にヒアリングを行い、企業がどう見られたいのか、社員にどんな気持ちで働いてほしいのか、どんな未来を目指しているのかを深く理解します。
その上で、企業の本質的な価値や文化を色で表現するための提案を行います。
色の選定は、単なるデザインの話ではなく、企業がどう見られたいのかを視覚化する、経営判断のひとつなのです。
アパレルの知見を活かした色と素材の組み合わせ提案
SHUTTLE WORKSではアパレル業界で培った知見を活かした色と素材の組み合わせ提案を行っています。
同じ色でも、素材の選び方次第で印象は大きく変わります。
パターン設計、縫製仕様、素材選定に至るまで、色のイメージを最大限に引き出す総合的な設計を行います。
「この色でこの印象を与えたい」という明確な目的に対して、最適な素材と組み合わせることで、狙った効果を確実に実現します。
長期的な視点でのカラー戦略サポート
ユニフォームの色は、一度決めると長期間使用することになります。
SHUTTLE WORKSでは、海外自社工場での生産体制により、企業専用のオリジナルカラーも長期にわたって安定供給できる体制を整えています。
また、企画・デザインからサンプル作成、生産、納品まで一気通貫で伴走し、納品後も継続的にサポートいたします。
色の微調整や、季節ごとのカラーバリエーション展開など、長期的な視点でのカラー戦略もご提案しています。
まとめ:ユニフォームの色選びは経営判断である

ユニフォームの色選びは、単なるデザインの話ではありません。
企業がどう見られたいのか、社員にどんな気持ちで働いてほしいのか、どんな未来を目指しているのか。
それらを視覚化する、経営判断のひとつです。
- ネイビーの信頼感
- グレーの先進性
- ベージュの親しみやすさ
- ブラックの存在感。
それぞれの色が持つ心理的効果を理解し、素材との組み合わせで最適な印象を設計する。
今のユニフォームの色は「今の会社の姿」を正しく伝えられているでしょうか。
その問いから、ユニフォームづくりは始まるのだと、私たちは考えています。
色を軸にしたユニフォーム設計をご検討の企業様は、ぜひ一度SHUTTLE WORKSにご相談ください。
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